さもない日々のなかに、幸福は転がっている。手探りで歩く道すがら、それらを一つひとつ、拾い集めていた。大事なものだけ、温かい記憶だけを携えて生きられたら、どんなにか楽だろう。でも、それはどうしたって叶わないから、せめて大事なものを見失わないよう、集めた記憶を書き留めておく。いつでも読み返せるように、いつでも思い出せるように。
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さもない日々のなかに、幸福は転がっている。手探りで歩く道すがら、それらを一つひとつ、拾い集めていた。大事なものだけ、温かい記憶だけを携えて生きられたら、どんなにか楽だろう。でも、それはどうしたって叶わないから、せめて大事なものを見失わないよう、集めた記憶を書き留めておく。いつでも読み返せるように、いつでも思い出せるように。
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