書くことは、呼吸をすること。
ー碧月はるーHaru Aotsuki
海のことば、空のいろ

【水と、肥料と、お日さまと】

緑色の家族を、先日お招きした。棚に並ぶ数種類の鉢植えのなかから、『シルクジャスミン』を選びとった。丸くてつやつやの葉っぱが、笑ったときのちびのほっぺと重なった。選んだ理由はそれだけだったのに、育て方を調べてみたら初夏に白色の小花を咲かせるらしいことを知り、今から来春が待ち遠しくなった。花が開く前の、蕾が綻ぶ兆しが見える瞬間がすきだ。さあ、これからだ。そんなわくわくとした匂いを孕んだ蕾が、固さを脱ぎ捨て、やわらかく変化する。あの一瞬に宿る力強い生命エネルギーが一斉にあふれるのが、春だ。

ABOUT ME
碧月はる
エッセイスト/ライター。PHPスペシャルにエッセイを寄稿。『DRESS』『BadCats Weekly』等連載多数。その他メディア、noteにてコラム、インタビュー記事、小説を執筆。書くことは呼吸をすること。海と珈琲と二人の息子を愛しています。